2021-07-19

2021年初夏「湿原のブルック・ランド」(『フライフィッシング教書』より)

 ショッカーです。2020年奥日光湯川では釣りシーズン中戦場ヶ原の木道が工事中だったのですが、2021年7月現在、木道の工事がほぼ完了。まだ小瀧より下流の一部区間は通行止めで迂回路だったりしますが、2020年の初夏に比べてだいぶ歩きやすくなっていました。

↑2021年、ハイキングコースの看板

そんなわけで2021年5月から7月にかけて何度か湯川を訪れたのでご紹介。

↑2021年、赤沼付近の木道が開通

●湯滝駐車場~小滝

湯滝よりちょっと下流では平日雨の日に出かけても釣場で釣り人に遭遇。(熊よりはいいか…)

小瀧~小田代橋間の川沿いの道が通行止めなせいか、有料の湯滝駐車場から入る釣人が集中して人口密度が高い印象。

↑小瀧から先は森の中の迂回路に

ただし湯滝~小瀧間では珍しく今まで一度も坊主になった事がなかったので、釣人の間で人気なのかも。

↑湯滝の滝壺やそのすぐ下流の浅い流れでも釣れている

↑苔むした倒木に隠れて釣る。まるで映画『もののけ姫』の世界みたい。

↑♪知るは森の精、もののけたちだけ~(周囲に誰も居ない場所でオカリナ吹いちゃった)


↑上流の湯ノ湖生まれのホンマスが湯滝下流にも流れてきていた
それと、なぜか小瀧より上流じゃ外道のアブラハヤを見かけなかった。

↑小瀧。(写真は2019年撮影)ここより下流にはアブラハヤが居る…

●赤沼茶屋~青木橋すぐ上流

相変わらず砂底でゆったりした流れで、水音は殆ど聞こえず代わりに野鳥の鳴き声が。


↑湯川らしい風景。初めて見た人は「まるで外国の川みたい」だとか…

6月に訪れた時は、名著『フライフィッシング教書』の釣行記の通り、アカゲラ(キツツキの仲間)が木を叩く例の「タラララララ」の音が聞けた。去年亡くなった共著者の故・田渕義雄さんが偲ばれる。

赤沼茶屋から入ってすぐのポイントでライズしていたブルックを獲った。

↑対岸でライズしてる魚の中に茶色のイワナっぽい奴が…

↑背後の遊歩道をハイカーが通るので「ロールキャスト」で。チビでも狙って釣れりゃ嬉しい

だがしかし、砂底の渓流は相変わらずアブラハヤクリークだった。

↑アブラハヤ釣って虚しい遊漁料

ちなみに6月は戦場ヶ原のワタスゲの穂やズミの白い花、7月下旬からはホザキシモツケのピンクの花が綺麗。野鳥や花を楽しみに訪れるハイカーも多い。天気がよけりゃ坊主っても何故か許せちゃう、そんな川だ。

↑ホザキシモツケ(見ごろは7月下旬)

それと、木道復旧で金曜日恒例の小学校の遠足も復活。珍しさもあって釣り師は注目の的だが正直やかましい。

でも、いつかあいつらの中の誰かが、憧れと期待を胸に釣竿を抱えて再び戦場ヶ原を訪れる事を期待しよう。その時までここの豊かな自然とブルックトラウトが残されている事を願うよ。

↑戦場ヶ原と男体山

↑観光客「魚いるの?」 オレ「橋の下に居るよ!」

↑青木橋の真下のライズ、獲ったど~

●2021年シーズン前半を過ぎた7月時点で、赤沼茶屋より下流はまだ行ってません…

2021年シーズン後半に釣れたらレポートするかも。

それでは、皆さんごきげんよう。